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4.ホームページの役割を明確にする

ここではあなたがホームページ(ウェブサイト)を持つことは、いったい何のためなのかということをあらためて考えてみて下さい。

「なぜって、ホームページを持つことはもっと売るために決まってるんじゃないの?」

と、このように思う方も多いかもしれません。
明確にものやサービスを売るために、ホームページを作るという目的があれば、それはそれでいいのですが、ホームページの持つ役割というのは、販売する商品やサービスの内容によって変わってくるということを理解しておいてください。

たとえば、実店舗を持たずにインターネットで、アクセサリーを売るとしたらお客さんにお買い上げいただくことが、その役割になります。

いっぽうで、もし千葉県内のある地域に1店舗だけ構えている美容院が、ホームページを持とうとした場合は、そのサイトの役割は、お客さんにお店に足を運んできてもらうために店舗についての案内をしたり、サービスデーの告知やクーポン券で来店を促したり、ネットから予約を入れてもらったり、とその店舗へ足を運んでもらうための手段ということになります。まさか、大阪に住んでいる人に出張するわけにはいきません。

また、保険の代理店であれば、そのホームページの役割は詳しい資料を請求してもらうことかもしれませんし、あるいは、電話で問い合わせしてもらうことかもしれません。

この何のためにホームページを作るのかという点を念頭に置いて、取り掛からないと訪問者に一番伝えたいことが明確に伝わらなくなってしまいます。見込み客である訪問者が、あなたのホームページにせっかく来ても、どうしていいのかわからなかったり、こちらの意図が伝わらず、ライバルサイトへ流れてしまうということにもなりかねません。

また、うちはネット通販をやるのだから、ものを売ることがホームページの役割だと短絡的に決めることはできません。

私が以前にとっていた販売方法は、まずお客さんにサンプルを使ってもらって良さそうなら買ってもらうという、いわゆる2ステップマーケティングの手法をとっていました。

この場合では、私のホームページは直接物を売ることが目的ではなく、初めて訪れた見込み客にサンプルを申し込みしてもらうことが第一の目的です。そこで、できるだけサンプルの申し込みに誘導するようなつくりにしておく必要がありました。

このようにホームページで物販をする場合でも、その商材が高価であったり、いきなり購入するにはちょっとためらってしまうようなものの場合は、まずは資料請求やサンプル請求をしてもらうことがあなたのホームページの役割になる場合もあります。

こうしてみると、ホームページと一言で言ってもその役割の違いは、結構あることに気づかれたかと思います。この役割が明確になってくることで、実際に作り込みをするときにどのようなコンテンツが必要なのかとか、構成をどうするかといったことをやっと議論(考える)できる状態になるのです。

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