5.身近なものに置き換えて考えてみる

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コンピュータの用語というものは、わけのわからない言葉が多いものです。

そもそもコンピュータは外国で創られたため、その用語もそのままカタカナ読みにしたり、ローマ字がそのまま使われていることがほとんどです。

私は、最初ファイルとフォルダがどう違うのかよく分かりませんでした。正確にはフォルダはどういう働きをするものなのか、今ひとつ理解していませんでした。また、ディレクトリとフォルダは何が違うのか混乱していました。

そこで、当時通っていたパソコンスクールの先生に質問してみたのです。

彼が言うには、「パソコンのデータは階層型ディレクトリー構造になってファイル管理がされていて..….」と、こと細かく説明してくれました。

その結果どうなったか。
私はよけいにわけがわからくなりました。

そこで、今度は違う先生に聞いてみました。その先生はパソコンを机の引き出しに置き換えて説明してくれました。

「パソコンのデータを保存しておく場所を机についている引き出しとすると、ひとつひとつの引き出しがフォルダになります。引き出しの中にはノートとか、書類をなくさないようにしまっておくでしょ。

そういった、書類を保管しておくための入れ物がフォルダと考えたらいいよ。引き出しの中も書類がばらばらに入っていたら、整理がしにくいときは封筒とかにまとめて入れる場合もあるよね。この封筒もフォルダと同じ働きと考えられるんだ。

フォルダの中にフォルダを作って、その中にWordで作った文書を保存することもあるけど、これは引き出しの中の封筒のさらにその中の書類というイメージをするとわかりやすいんじゃないかな。

フォルダのことは別の呼び方でディレクトリーと言うときもあるんだけど、まったく一緒と考えて問題はないよ。」

と、こんな感じで説明してくれました。

ここでは、引き出しがフォルダAに当り、封筒がフォルダBになります。封筒の中の書類が、フォルダBの中にあるWord文書ということです。

まさに目からうろこが落ちるような体験でした。私は、ほんの数分で完璧に理解することができた上、人に聞かれても確実に理解できるように教えてあげることができるようになりました。

私に目からうろこが落ちるような体験をさせてくれたこの先生はだいぶ年をとってから(といっても30代ですが)コンピュータをはじめたそうで、はじめはパソコンの画面とにらめっこばかりしていたそうです。

この先生は、自分が苦労して理解してきた経験をみごとに自分のレッスンに生かしていました。

人間は長い間生きていればいろいろな経験をしてきています。その経験を生かすようにその人の得意な分野にあてはめて物事を考えていけば、意外と簡単に理解できるものです。パソコンだって始めるのに遅すぎると言うことはまったくないと私は思っています。

パソコンといっても人間が作ったものです。もし、理解しづらい時はこのようにできるだけあなたの生活で身近なものに置き換えてみると良く理解できるようになります。

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